「リフレクソロジー」という言葉をご存知ですか
足裏から健康になれる
「リフレクソロジー」という言葉をご存知ですか。この舌を噛みそうなカタカナはよく知らないけれど、「足もみ」「足ツボ」なら知っている、もしくは口絵にあるような足裏の図なら見たことがある、という方が多いのかもしれません。
リフレクソロジーとは、「リフレックス」T反射)と「ロジー」(Ⅱ学問)が組み合わされてできた単語で、直訳すると「反射学」という意味になります。実は、足の裏や手のひらには身体全体の臓器、器官が反射投影されています。リフレクソロジーとは、このような足裏をくまなく刺激することによって、間接的に全身を刺激したことになり、全身の血行が促進されるという健康法のことなのです。それにより老廃物の排世が促され、新陳代謝が活発になります。そして、人間が生まれながらにして持ち合わせている自然治癒力が高められ、健康の回復、増進につながるのです。
フットチャートは身体の縮図だった
口絵にある足裏の図は「フットチャート」と呼ばれ、世界でも広く親しまれているものです。そして、それぞれの臓器、器官の「反射区」「反射ゾーン」と言い表します。
たとえば、私たちリフレクソロジストは、「胃のゾーンを刺激する」「胃の反射区が硬い」などという表現を使います。
右足と左足で、反射区の数が異なるのは、心臓や肝臓、陣臓のように身体の片側にしか存在しない臓器があるからです。
このフットチャートをよく見ると、足の指や指のつけ根あたりには、目、耳、脳など頭にある各器官が反射投影されていることがわかると思います。
また、食道や肩、肺、心臓などの上半身の器官、臓器は、指のつけ根から足裏のほぼ中央あたりに位置しています。そして、胃や肝臓、腎臓、小腸、大腸などウエストより下にある臓器は、足の土踏まずからかかとの間に存在します。
つまり、立っている人間の臓器、器官が、そのまま足裏にキューッと小さく反射投影されていることがわかります。これは、手のひらについてもまったく同じです。足裏が身体の状態をそのまま映し出す鏡だといわれているのはこの理由からです。だからリフレクソロジー、つまり「反射学」なのです。