リフレクソロジ=足裏健康法

足裏療法について

リフレクソロジー発祥の地

アメリカの南西部に位置するアリゾナ州セドナは、地球の中でも大自然のエネルギーが特に高い場所だといわれ、ヒーリング・スポットとしても有名です。またアリゾナ州は、ネイティブ・アメリカンの居住地でもあり、リフレクソロジー発祥の地でもあると考えられています。


英国留学時代から、ネイティブ・アメリカンは現在もリフレクソロジーを治療の一環として使っているということを聞かされていたので、自ずとアリゾナ大自然や生活文化に深く興味を持つようになりました。そして、四年前に初めて訪れて以来、すっかりアリゾナの魅力にとりつかれた私は、こ
こ最近では毎年足を運び、大自然に触れたり現地のヒーラーと交流を深めたりしています。


初めてネイティブ・アメリカンのホピ族居留地を訪れたときは、偶然にも数日間伝統的な暮らしを営む彼らの家で過ごすことができました。そして、生活に根づいたりフレクソロジーの現場に居合わせることができたのです。

 

あるとき、子どもがお腹を下して熱を出してしまったことがありました。すると、お母さんは子どもの足にクリームを塗って、土踏まずのあたりを刺激し始めるのです。さらに庭の草を数種類取ってきて、すり鉢ですってお湯を注ぎ、子どもに飲ませるのでした。


リフレクソロジーとハーブで子どもの身体のケアをするお母さんの姿を見て、私は深い感動を覚えずにはいられませんでした。すっかり興奮した私は、お母さんに「リフレクソロジ-をやるんですね」
と話しかけてみました。すると驚いたことに「リフレクソロジlって何?」と逆に聞き返されてしまったのです。


話してみると、彼女は「リフレクソロジー」という言葉は知らないけれど、子どもの頃からお母さんやおばあちゃんに、「頭が痛いときはこの指を刺激しなさい」とか「胃腸が悪いときには土踏まずだよ」とか、「生殖、婦人科系に病気を持ったときはかかとを刺激しなさい」と言われて育ってきたとのこと。だから、手や足が身体のどこにつながっているかはわかるのだと言います。リフレクソロジーとは知らずに、先祖代々受け継がれる形で足を刺激する習慣が根づいていることに、私はさらに心を動かされたのでした。


彼女によると、出産の際には、身内の女性が妊婦の足裏を刺激してあげるのだそうです。それによって、陣痛の痛みを抑えることができるのだといいます。また、ネイティブ・アメリカンの間では、足は大地とそこを流れるエネルギーとわれわれの接点であるからこそ、足を施術することは、聖なる儀式の一部となっているといいます。


ネイティブ・アメリカンの文化には、人類の知恵が凝縮されているような気がしてなりません。これからもアリゾナ州セドナヘの興味は尽きることがなさそうです。