リフレクソロジ=足裏健康法

足裏療法について

反射の原理は痛みの我慢から発見された


リフレクソロジーを理論づける最初のきっかけとなったのは、アメリカの耳鼻咽喉科の医師であるウィリアム・フィッッジェラルド博士の研究でした。
当時は麻酔の技術が未発達で事故も多かったため、フィッッジェラルド博士は麻酔を使わずに治療をしていました。当然、患者さんたちはその激痛に耐えなければなりません。
そのうち、博士は興味深いことに気づくようになりました。どの患者さんも、ベッドや治療台のふちに手のひらをグッと押さえつけたり、ベッドの角に足の裏を押さえつけたりと、必ず手のひらや足裏をどこかに押しつけて痛みを我慢するのです。

 

f:id:okihuka:20190712155018j:plain

 

博士はやがて、手のひらや足の裏を刺激することと、痛みを軽減することに何か関連性があるのではないか、と考えるようになりました。そして、外科、内科、産婦人科など、ほかの医師の協力も得て、病気の患部と手のひらや足の裏の関係lたとえば、慢性胃炎の患者さんはどこを押さえると一番痛がるのか、また、治療中にどこの部分を無意識に押さえつけているのかを、数年間かけて研究し、データとしてまとめていきました。


そして、「人間の身体には、足の先から頭のてつぺんまで流れる十本のエネルギーラインが存在している」というリフレクソロジーの基礎となる理論を確立したのです。この「ゾーン理論」により、リフレクソロジーは民間療法から学問へと変わっていきました。


その後、このフィッッジェラルド博士の理論を発展させ、よりわかりやすく一般へ普及させたのが、アメリカで理学療法士をしていたユーニス・イングハムという女性です。

 


彼女は、博士の「ゾーン理論」をまとめて、本を出版しました。これが、世界初のリフレクソロジーの本です。アメリカ国内はもちろん、リフレクソロジーは世界に広がり、ョ-ロッパ、アジア諸国からもリフレクソロジーに興味のある人たちがアメリカに学びに来るようになりました。
こうして、リフレクソロジーの理論と技術を学んだ人々が、母国に持ち帰り実践するようになり、各国の固有の文化と習慣の中で、リフレクソロジーは今日まで広まってきたのです。